【STEAMゲーム】飢えた子羊　紹介

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エロゲの箸休めに一般ゲームをご紹介。
今回紹介するのは「飢えた子羊」
飢餓や乱世をテーマにした重すぎるストーリーだが、完成度は高い傑作ノベル。

※本記事の一部の画像・動画は修正を加えております。

どんなゲーム？

1600年代の中国が舞台。
乱世や干ばつにより、飢餓や盗賊の殺しが蔓延する世紀末感溢れる時代。

そんな絶望的な世の中で生き抜くために盗賊を生業とした主人公が、人売りとして子羊を洛陽に届けにいく話。

子羊

満穂（CV：釘宮理恵）

本作のヒロイン。
子羊として売られにいく少女。

子羊たち

総括　-暗くて重くて辛いけど傑作-

プレイ時間は８時間程度。
ボイスを全て聞いていると多分１０時間は超える。

日本語訳もほとんど問題無い。
極稀に一人称が間違っていたりするので、そこだけは興がそがれるので残念だった。

システム面で言うと、ストレスは一切無い。
フローチャートが見れるので、エンディング分岐や真エンド条件が分かるのも有難い。
スキップがかなり高速なので、初めからプレイしてもストレスは無い。

選択肢の難易度は高くないが、もし選択肢を間違えるとサクっと死ぬので、繰り返しプレイがしやすいのは良かった。

登場人物は多くなく、基本的に主人公と子羊たちの旅の様子が描かれる。
ストーリーに派手さは無く、むしろ地味だが、キャラクターの心情や駆け引き、疑いが終始描かれているので、
どことなく、旅に緊張感が漂う雰囲気となっている。

更に、時代が狂っているので、残酷な描写が目立つ。
特にヒロインの満穂の過去は強烈。別の意味で18禁。

で、一番メインのストーリーについて言うと、傑作の部類だと思います。
しかし、重苦しいの展開が多いので苦手な人もいるかもしれないので、人を選ぶゲームかな。
ラスト前や真エンドの盛り上がりは素晴らしい。
真エンドは２種類あるが、どちらも良く、個人的には悲しいほうの真エンドがとても好きだった。

音楽・ボイス・絵もゲームの雰囲気にピッタリ。

絵や背景は水彩風の塗りが美しすぎる。
あまり、エロゲには無い塗りなので、新鮮に感じるはず。
音楽も目立ち過ぎず、作風に合わせた重苦しい重厚感のある曲が多い。

あとは、ヒロイン役のCV釘宮理恵の演技が素晴らしい。
プレイすると分かるけど、このヒロインを演じるのは相当難しいと思う。
影絵劇の歌声や、終盤の鬼気迫る演技は流石ベテラン声優。一見の価値あり。

中国の暗黒な時代を舞台に、重苦しい大作をプレイしたい人は是非オススメ。

パブリシャー：零创游戏(ZerocreationGame)