エロゲに求めるものは何か?
可愛いヒロイン、面白いストーリー、抜けるエロなど求めるものはプレイヤーによって様々である。
自分がエロゲに求めている最大の要素はエロである。
エロゲをプレイする理由として、可愛いヒロインのエロを見たい・抜きたい、という欲求があるから。
エロが良ければシナリオは二の次三の次なタイプでなので、正直、感動したり小難しい話は苦手。
エロゲは頭を空っぽにしてプレイしたい。
一方で、エロゲが読み物である以上、シナリオが面白いゲームも数多く存在する。
シナリオに関心が薄い自分ですら、エロゲ歴が長くなると面白い・引き込まれると思う作品と出会うことがある。
今回は、シナリオに拘りが薄い自分が、本当にシナリオが面白いと思ったエロゲを紹介していく。
もちろん、抜きも大事なので抜ける作品であるかも解説していく。
・シナリオが面白いエロゲをプレイしたい
・退屈しないエロゲをプレイしたい
・できれば、(とても)エロければ嬉しい
目次
シンソウノイズ〜受信探偵の事件簿〜
発売日 | 2016年12月22日 |
メーカー | Azurite |
ジャンル | ミステリー・サスペンス・超能力 |
テーマ | 学園モノ・推理モノ |
雰囲気 | やや暗め |
エロさ | 濃い目 |
他人の感情や本音を受信してしまう主人公が様々な事件を解決していく話。
他人の本音が聞こえる設定はよくあるが、本作の上手いポイントは誰の本音か全く分からない、ということ。
聞こえてくる本音が多くノイズなので、タイトルどおり真相はノイズの中となる。
このノイズ設定が本作のストーリーを大きく盛り上げている。
犯人の声は聞こえてくるが、誰の本音なのかが分からない、という薄気味悪さが楽しめる。
日常シーンでも、他人の本音やドロドロした気持ちがフィルター無しで入ってくるのが面白い。
課外活動のチーム決めのクジで集まったクラスメイト8人がいろんな事件に巻き込まれていく。
舞台は学校だったり、合宿先だったりと様々だが基本的にチームのメンバーと行動を共にしていく。
本作は普通に殺人事件が起きるので、ミステリー・サスペンス感が高く、そのため緊張感もある。
シリアスが多めだがキャラクターは明るい性格が多いため、全体的に暗すぎない雰囲気となっている。
始めはイヤイヤ集まっていたメンバー達だったが、事件を通じて次第に芽生える友情が美しい。
本作の特徴として、事件が発生すると推理パートになるので、現場の状況や、受信した心の声を頼りに犯人を推理していこう。
肝心のシナリオは素晴らしく、特に終盤にかけて大きな盛り上がりを見せる。
プレイ終了時はミステリー系の小説を読み終えた気持ちになる。
【雪本 さくら(ゆきもと さくら)CV:くすはらゆい】
口数が少ない。主人公の想い人。
【桃園 萌花(ももぞの もか)CV:萌花ちょこ】
素直で優しい。だいぶ天然。
【風間 夏希(かざま なつき)CV:橘まお】
気が強い。水泳部。巨乳。
【黒月 沙彩(くろつき さあや)CV:秋野花】
不思議ちゃん。
【大鳥 百合子(おおとり ゆりこ)CV:かわしまりの】
お嬢様。頭がいい。
本作は推理モノなので一般的なエロゲよりもサブキャラが非常に多いのが特徴。
印象に残る癖の強いキャラクターもいるので、読んでいて退屈はしない。
原画は非常に綺麗で、塗りも美しい。
そのため、シナリオゲーにも関わらず実用性が高く、抜ける作品となっている。
また、セックス中はヒロインの本音が主人公にただ漏れなので、更に興奮が煽られる。
他のゲームにはない、独特なエロになっているので、是非見てほしい。
惜しむらくは、エロシーンが少ないこと。1キャラ1~2シーン程度しかない。
その分、シナリオが面白いので、残念ではあるが仕方がないとも感じる。
人の心情がテーマとなっているので、地味に難しい題材だが、
本作は最初からシナリオが面白く、キャラクタも良いので引き込まれてしまう。
推理モノが好きな人には是非オススメしたい。
穢翼のユースティア
発売日 | 2011年4月28日 |
メーカー | オーガスト |
ジャンル | ダークファンタジー |
テーマ | 退廃的、箱庭モノ |
雰囲気 | かなり暗め |
エロさ | 結構エロイ |
超大手メーカーのオーガストから。
オーガストはどの作品もシナリオが良いが、本作が頭一つ抜けて面白い。
神の力で浮いている浮遊都市が舞台。
都市の下層部は大崩落が起きると死ぬという環境の中、ティアという女の子と出会い生きていく話。
暗く、絶望的で、未来がない世界設定が特徴。
その中で逞しく生きていくキャラクター達が魅力的。
雰囲気は超絶暗いけど、女の子が最高に可愛いので、暗いけど華やかという不思議な感じ。
また、本作は娼婦が大きなテーマにもなっている。
オーガストのような萌えゲ―メーカーで娼婦モノを扱うという攻めた姿勢は本当に評価できる。
流石にお客の相手をしているシーンはないが、想像するだけで興奮しちゃう。
ストーリーは秀逸で、序盤は「羽つき」という伝染病に疾患したティアを羽狩り隊から匿っていく。
追われるヒロインを守るため、緊張感があり続きが気になり、読み進めてしまう。
また、文章が読みやすいのも嬉しい。
しかし、剣劇やアクションのシーンは、絵が少なく更に絵の迫力無いのが残念。
アクションが苦手なのは、萌えゲブランドなので仕方ないところだと思って目を瞑ろう。
一方、各ヒロインルートのラブラブっぷりは流石オーガストと言ったところ。
素晴らしいラブラブっぷりで、大変すばらしい。
【ユースティア・アストレア CV:森保しほ】
羽化病に疾患した女の子。やや記憶喪失だが、明るくていい子。
【エリス・フローラリア CV:篠宮聖美】
女医。娼婦になる前に主人公に身請けされる。性格は強め。
【聖女イレーヌ CV:遠野そよぎ】
民衆から崇拝されている宗教の聖女。浮遊都市を浮かしている。
【リシア・ド・ノーヴァス・ユーリィ CV:海老原柚葉】
王女。主人公たちが住む下界(牢獄)に興味がある子。
【フィオネ・シルヴァリア CV:橘桜】
羽狩り隊の隊長。真面目。
他にも酒場女主人や娼館娘など魅力的なサブキャラも多い。
べっかんこう先生が描く可愛らしい絵
エロは素晴らしい、割と全裸が多いので全裸H好きには大変オススメ。
3Pもあるので、ハーレム好きにもオススメできる。
シナリオゲーだが、他のオーガスト作品同様に相応数のエロシーンが用意されている。
また、エロシーンなると専用のウィンドウ枠に切り替わるので、ユーザが抜きやすいように設計されているのも嬉しい。
シナリオは重くても、肝心のエロは普通に抜けるので安心してほしい。
むしろ、抜き過ぎて枯れないように注意が必要。
しかし、メルトとシスティアといった魅力的なキャラにエロがないのが最大に残念。
学園萌えゲーのイメージが強かったオーガストがダークファンタジー作品を発表した当時、エロゲ界隈でかなり話題となった。
発売後、予想以上の傑作っぷりに皆が驚いていた。
可愛い女の子とダークファンタジーを楽しみたい人には是非オススメ。
新装版はなんとアンドロイドOSでもプレイが可能。
スマホやタブレットで寝ながら名作をプレイできるのは嬉しい。
スワローテイル -あの日、青を超えて-
発売日 | 2019年2月28日 |
メーカー | NIKO(MORE) |
ジャンル | 恋愛 |
テーマ | 学園モノ・三角関係 |
雰囲気 | シリアス寄り |
エロさ | かなりエロい |
今は無きNIKOの最終作。
作品の出来栄えは申し分なく、ストーリー、キャラ、エロどれも素晴らしい。
最終作としてふさわしい。
失踪した昔の恋人を思わせるメールが届き、今の恋人との三角関係が展開される話。
高校時代の恋人が忘れきれずにいた主人公は、大学に入り幼馴染と恋人になった。
ある日、昔の恋人を思わせるメールが主人公のもとに届いたところから物語が始まる。
美しい絵と艶めかしいエロシーンが魅力的だが、シナリオも読みごたえがあり、特に終盤に進むにつれプレイに夢中になる作品となっている。
あっと驚かされる展開もあるので、期待してほしい。
キャラクターはみんな落ち着いており、萌えゲのようなギャグ要素はほぼないが、ヒロインたちは可愛らしく描かれている。
【片平 優奈(かたひら ゆうな)CV:花丸あすな】
掴みどころがない性格。たまに毒を吐く。
【茂庭 有華(もにわ ゆか)CV:秋野花】
バイト先の後輩。純朴で素直ないい子。
【五橋 紗江子(いつつばし さえこ)CV:くすはらゆい】
高校時代の初恋人。別れた主人公に未練がある。
【葉山 架純(はやま かすみ)CV:歩サラ】
隣人に住む先輩でフリータ。酒飲み友達。
【芋沢 えりな(いもざわ えりな)CV:ヒマリ】
元気な子。
エロは文句無し。
美麗な絵による淫靡なエロが楽しめる。
全裸エロとバックが多いのが特徴。
下手な抜きゲーより抜けるのでエロは期待できる。
美しい絵に惹かれるが実はシナリオも大変素晴らしい。
中盤や終盤の意外な展開は予想できないので、あっと驚かされる。
最終作として相応しいが、逆に最終作なのが惜しくもっと違う作品もプレイしたいと思えるほどにシナリオが良い。
ほどよい三角関係を楽しみたい人、絵が綺麗で雰囲気が良いゲームをしたい人にはオススメ。
▼キャラ紹介やエロなど詳細は過去記事に
>>『スワローテイル -あの日、青を超えて-』作品ページ(FANZA)
Princess Frontier
発売日 | 2008年3月28日 |
メーカー | AXL |
ジャンル | ラブコメ |
テーマ | ファンタジー、田舎モノ |
雰囲気 | 明るい |
エロさ | 普通 |
活動停止中のAXLから。
AXLは恋盾が有名だが、本作はシナリオも良く隠れた名作なので紹介したい。
シナリオも良いが、加えてキャラも素晴らしく可愛らしい。
古い作品なので絵柄が少し古臭いが、面白いキャラたちがシナリオを盛り上げてくれる。
王女に不敬を働いた主人公が田舎に左遷されるけど、めげずに田舎で女の子達と頑張って生活する話。
エロゲとしては珍しいファンタジーで、更に田舎が舞台である。
ファンタジーと言っても、敵がいて戦ったりするわけではなく、まったりと緩い感じのラブコメもの。
田舎モノを書かせたら右に出るものはいない北側寒囲氏(故人)がライターのため、
ついつい住みたくなるような田舎っぷりが楽しめる。
【アルエ CV:七原ことみ】
王女。女の体に変えられたと思い込んでいる。
主人公の村に男の体に戻るための薬の材料を探しにきた。
【ロコナ CV:松田理沙】
村の警備隊の唯一の隊員。とても優しい。
【レキ CV:青山ゆかり】
村の神官。
【ミント CV:芹園みや】
王都から来た行商。
せのぴーこと瀬之本久史先生が描く特徴的だが可愛らしい絵。
つるっとしたお尻が印象的だ。
卑語有りで着衣Hがメイン。
抜きとしては特徴が少なく少し弱いかもしれない。
主人公の性転換エロもあるので、百合Hも見ることができる。
百合Hは意外と見どころがあって満足できる。
学園モノが小食気味な人にはオススメできる作品。
キャラ同士の兼ね合いも面白いので、明るいファンタジーものをプレイしたい人には是非オススメ。
>>『PrincessFrontier リニューアルパッケージ』作品ページ(FANZA)【パッケージ版】
>>『Princess Frontier リニューアルパッケージ』作品ページ(DLsite)【ダウンロード版】
ましろ色シンフォニー
発売日 | 2009年10月30日 |
メーカー | ぱれっと |
ジャンル | 恋愛 |
テーマ | 学園モノ |
雰囲気 | 明るい |
エロさ | 普通 |
ぱれっとの名作中の名作。
一番好きなエロゲを聞かれたら、この作品を挙げるほど。
シナリオ、キャラクタ、音楽、絵、声の全てが素晴らしい。
本作は以下のパターンが展開されている。(本記事で使用している画像の一部は初代版となります。)
未プレイの人は『リメイク版』のプレイが絶対に良い。
フルHD化で、エロはアニメーションが追加されており、リメイク版のプレイがオススメ。
紗凪ちゃんが気に入ったら、紗凪版のプレイもオススメ。
結月ちゃんを攻略したい人はPSP版のみとなる。
生産中止のハードでのみ攻略可能なのは、本当にもったいない。
なぜ、SANAエディションに結月ちゃんを追加しなかった。
他にも、テレビアニメ化も展開されており、アニメの出来もよい。
特にアニメOPの「Authentic symphony」は良曲なので一聴の価値あり。
経営難の学校が名門女子高と統合したことで、いろんな女の子と出会っていく話。
一見、何の変哲もないストーリーだが、ゲーム雰囲気がとても心地よいので、
普通の萌えゲのはずなのに、いつの間にか作品の世界観に没入してしまう。
音楽も素晴らしく、プレイして数年たっても覚えているほど耳馴染みが良いものとなっている。
【瀬名 愛理(せな あいり) CV:五行なずな】
学園長の娘。しっかりもの。
【瓜生 桜乃(うりゅう さくの) CV:安玖深音】
義妹。物静かな子。
【アンジェ CV:みる】
メイドを目指している学園の生徒。明るい。
【天羽 みう(あまは みう) CV:松田理沙】
猫部の部長で先輩。まじ天使。
【乾 紗凪(いぬい さな) CV:森谷実園】
みう先輩が好きな同級生。口が悪い。
【小野宮 結月(おのみや ゆつき)】※PSP版のみ
演劇部のエース。
正直に言うと、抜きに関しては弱い印象を受ける。
エロはおまけ程度で、あまりユーザを抜かせる気はなさそう。
唯一、みう先輩のエロが艶めかしく良い出来だった。
流石のエロに定評がある、おるごぅる氏のシナリオ。
ということで、あまりエロには期待しないほうが良い。
今からプレイする人はリメイク版一択なので気にしなくてもいいけど、
初代をプレイ済みでリメイク版が気になるって人向けに、リメイク版の改善点をまとめた。
改善点は公式ホームページにも書いてあるけど、リメイク版をプレイした所感も交えているので参考にしてほしい。
なんと言っても、フルハイビジョンでプレイできるのが嬉しい。
初代の800×600と比べると、左右に広がりを感じられるので迫力が違う。
元絵が良いのでフルハイビジョン化すると、きめ細かくも見える。
抜きゲではないましろ色でエロのアニメーション化を実装したのは驚いた。
エロアニメが作風と合うかなー?と心配したけど、全く問題無かった。
動きも滑らかで、緩急のあるアニメーションのため、エロの臨場感が更に出るようになって良かった。
(ところで、アニメーションになるとアナルのモザイクがなくなるのは何でだろう…。)
これも嬉しい。インタフェースがスッキリしていて絵とセリフがさらに見やすくなっている。
フォントも優しくなっている。
よく見ると、初代はボタン感むき出しで野暮ったいね。
あとはセーブ/ロードの画面を切り替えることなく実行できるようになった。
これも素晴らしく、切替によるストレスも減る。
これホームページでは言及されてないけど、モザイクが細かくなっている。
フルハイビジョンに乗せた結果で細かくなったのか、モザイクをかけ直したか、どちらかは分からないが明らかに細かくなっている。これも嬉しいね。
リメイク版の改善点はどれも素晴らしく、他のエロゲの標準となっても良いほどの仕上がりとなった。
エロもアニメーション追加やモザイク改善で抜けるレベルに近づいている。
10年以上たった今でもリメイクされ愛され続けている作品。
プレイすると優しい気持ちになれるので、優しさに満ち溢れたい人には是非オススメ。
全体的にシナリオはよいが、特にみう先輩ルートは本当に感動できる。
自分はエロゲをプレイして泣くタイプではないが、唯一涙したのが本作のみう先輩ルート。
一度プレイすると、その世界観にハマることは間違い無し。
作品ページはこちらから
千の刃濤、桃花染の皇姫
発売日 | 2016年9月23日 |
メーカー | オーガスト |
ジャンル | 活劇 |
テーマ | 学戦乱モノ、学園モノ(一部) |
雰囲気 | やや明るめ |
エロさ | 結構エロイ |
再びオーガストから。タイトルが読みにくいのがちょっと難点。
『せんのはとう、つきそめのこうき』と読む。略称は「千桃(せんもも)」らしい。
ユースティアと違い、戦いがメインテーマとなっている。
戦争で敗戦し敵国に支配された皇国の姫様が復讐する話。
主人公はとっても強くて、姫様のボディーガード的存在で話が進む。
姫様の国は日本風味なので、和装や刀を装備しているのが特徴。
古風でありながら近代兵器やテレビもあったりするので、エロゲ版の銀魂みたいな舞台設定。
敵国は欧米がモデル。
もっと言うと、舞台モデルは戦後の日本とアメリカ。
熱血系なストーリーなので、ユースティアよりも明るい。
また、世界観の広がりも感じられるので、ストーリーが壮大に感じるのは高評価。
過去編も重厚なので、非常に大河的な物語となっている。
ユースティアよりもアクションシーンが多く、
「武人」や「刀」など、中二病がこれでもかというほど、くすぐられていく。
【宮国 朱璃(みやぐに あかり) CV:遥そら】
皇国の皇位継承者だった姫様。敵国に復讐しようとしてる。
【鴇田 奏海(ときた かなみ) CV:猫村ゆき】
敵国の支配下になった皇国の傀儡皇帝。主人公の妹。
【椎葉 古杜音(しいのは ことね) CV:小鳥居夕花】
皇国の巫女。
【稲生 滸(いのう ほとり) CV:波奈束風景】
反乱軍のリーダー。なぜかアイドルもやってる。
【エルザ・ヴァレンタイン CV:奏雨】
敵国のボスの娘。
ユースティアと同じく、他にも登場キャラが多く、ゲームが盛り上がっていく。
エロの質はかなり高く、ユースティアよりもクオリティが向上している。
ただ、ストーリーとエロは絡みが薄く、エロはサイドエピソードの位置付けが多い。
ほとんどが着衣Hなので、シチュエーションの好みは分かれるが、概ね、抜くにも全く問題ないエロとなっている。
基本、和装だが、本作は学園やアイドルなど色々と盛り込んでいるので、エロシーンの衣装の幅が広いのが特徴。
更に、ほぼエロがメインのファンディスクも発売されており、エロをもっと見たいという人は是非プレイを勧める。
本編でエロがなかったサブキャラのエロまで見ることができるので、本作が気に入った人はファンディスクもオススメ。
全体を通じて、シナリオが良く出来た作品。
何より、細かいところまで設定されているので、世界観を楽しむことができる。
少し残念なのが、学園やアイドル要素まで盛り込んでしまったところ。
世界観が散らかってしまって、全体として締まらなくなったと感じる。
色目を使わず、もう少し、硬派な感じでまとめても良かった。
(萌えゲ―としては、大正解な気もするが・・・、どっちつかず感もする)
女の子が可愛くて濃厚な活劇を読みたい人には是非オススメ。
作品ページはこちらから
ユースティアと同じくアンドロイドOSにも対応しているのが嬉しい。
白昼夢の青写真
発売日 | 2020年9月25日 |
メーカー | Laplacian |
ジャンル | SF |
テーマ | 世界系 |
雰囲気 | やや暗め |
エロさ | 結構エロイ |
本作は珍しいシナリオ構成となっており、独立した3つの夢の話をオムニバス形式で追いかけていく。
- なぜ、主人公は夢を見るのか。
- 夢の内容は何か意味はあるのか。
- 現実の世界はどうなっているのか。
プレイしていると、いろんな疑問が沸くけど、疑問は一旦全て投げ捨てて読んでいくのが良い。
中盤から終盤にかけて、謎が解けていくあたりは爽快感があると同時に、濃厚なシナリオに驚嘆すること間違いなし。
【波多野 凛(はたの りん) CV:神代岬】
他界した小説家、波多野秋房の一人娘。
【オリヴィア・ベリー CV:神代岬】
貴族の令嬢。小さな劇団の座長を務めている。
【桃ノ内 すもも(もものうち すもも) CV:神代岬】
教育実習生の女子大生。
【世凪(よなぎ) CV:神代岬】
主人公と一緒に眠る謎の少女。
ボーっとしており、感情の起伏が少ない。
ストーリーだけでなくエロも肉感が良く素晴らしい。
絵が綺麗だけでなく、塗りも美しいので実用的。
オムニバス形式だが3つの話いずれも1本のエロゲにしても良いほどストーリーが面白い。
冗長だったり中弛みなどが一切無いのでずっと面白い状態で読むことができるのは素晴らしいの一言。
ヒロインもサブキャラも全員魅力的なのも嬉しい。
腰を据えてじっくりとプレイしたい人には是非オススメ。
▼キャラ紹介やエロなど詳細は過去記事に
遥かに仰ぎ、麗しの
発売日 | 2006年11月24日 |
メーカー | PULLTOP |
ジャンル | 恋愛 |
テーマ | 学園モノ・教師と生徒 |
雰囲気 | 明るい |
エロさ | エロくない(一部を除く) |
PULLTOPの名作。通称『かにしの』
女子高に教師として赴任した主人公と生徒達の話。
ヒロインは計6人で、内訳は本校系3人、分校系3人となっている。
本校ルートと分校ルートでライターが異なるのが特徴。
そのため、同じゲームなのに違う作品をプレイしている感じがする。
本校・分校キャラを跨いでの絡みも少なく、個別ルートに入ると先生と生徒で物語が進む。
【風祭 みやび(かざまつり みやび) CV:北都南】※本校ルート
分校の理事長代理。我儘だけど頑張り屋。
発売当時「みやびちゃんぷりちー」がエロゲ界隈で流行となった。
【鷹月 殿子(たかつき とのこ) CV:遠山枝里子】※本校ルート
優しく真面目。公式HPの人気投票は1位。声優は有名なあの人。
【八乙女 梓乃(やおとめ しの) CV:佐本二厘】※本校ルート
対人恐怖症。触られるのが大の苦手。
【仁礼 栖香(にれ すみか) CV:井村屋ほのか】※分校ルート
真面目。風紀委員系。実はエロゲ界隈では有名なキャラ。
【相沢 美綺(あいざわ みさき) CV:安玖深音】※分校ルート
元気っ娘。新聞部。
【榛葉 邑那(はしば ゆうな) CV:風華】※分校ルート
温室にいる人。
かなりのシナリオゲーなのでエロは期待できないが、
分校ルートの一部では中々のエロ、いや、変態っぷり垣間見える。
正直、抜きには使いにくいが、面白いエロシーンが見れるので、ある意味エロシーンは期待できる。
シナリオは良い。
特に本校系のシナリオは素晴らしい。
分校系もシナリオは良いがどちらかと言うと、萌えゲー寄りと感じた。
なのでキャラクタは可愛らしく書かれている。
一部、次回予告があるのが少し残念だったが、全体的な雰囲気も良く素晴らしい作品となっている。
可愛い女の子から先生と呼ばれたい人には是非オススメ。
ゴールデンアワー
発売日 | 2017年7月28日 |
メーカー | NIKO(MORE) |
ジャンル | 恋愛 |
テーマ | 学園モノ |
雰囲気 | シリアス寄り |
エロさ | かなりエロい |
今は無きNIKOから。
スワローテイルではなく本作の方が好きな人も多い。
怪我でサッカーができなくなった主人公とヒロイン達との話。
オーソドックスな学園モノだが、ラブコメはなくシリアス寄りな作品。
主人公の恋を応援してくれる、謎の少女のユキと出会い物語が始まる。
ユキに応援されながら、夏未と一緒になる機会が多く、順調な恋愛かと思えば、
撮った記憶の無いツーショット写真が現れ、主人公は違和感を覚えるようになる。
サッカーの話や恋愛の話など、上手くまとまっており、絵も綺麗だがシナリオもよく出来ている。
ヒロインに彼氏がいたり、強姦されそうになったりと、結構攻めた展開があるので、少し物語に緊張感が出ているのも良い。
【ユキ CV:歩サラ】
夏未に似た謎の少女。主人公と夏未を付き合わせようとしている。
【広瀬 夏未(ひろせ なつみ) CV:あじ秋刀魚】
真面目で優等生。一緒に行動することが多い。主人公の想い人。
【北上 まりか(きたかみ まりか) CV:鈴谷まや】
幼馴染。元彼女。
【七北田 瑠璃(ななきた るり) CV:ヒマリ】
サッカー部の元マネージャ。彼氏がいる。
【名取 すず(なとり すず) CV:くすはらゆい】
読者モデル。いい子。
エロは文句無し。絵も塗りも素晴らしく美しい。
これで抜けない人はまずいない。
この作品のエロさは、原画パワーによる影響も大きいが作風がシリアスなので、余計にエロシーンの艶めかしさが際立っていると感じる。
全裸Hがメインなので全裸好きや肌感・肉感が好みな人にはピッタリのエロとなっている。
お尻や後座位の描写が迫力あるので見てほしい。
女の子の乱れっぷりは普段とのギャップが大きいので、相当エロく見える。
卑語が一切無いのが少し寂しいが、十分にエロいので満足できる。
雰囲気、シナリオ、キャラクタ、エロ、絵など、全ての要素が高水準な作品。
ルートによっては、少し胸糞悪い展開もあったりするが、そこまででもないので問題は無い。
終盤に進むにつれ、盛り上がっていくのは素晴らしい。
少し惜しのが文字が小さいこと。
読みにくいので、もっとフォントサイズを大きくしてほしかった。
綺麗な絵で、シナリオもエロも楽しみたい人に是非オススメ。
失われた未来を求めて
発売日 | 2010年11月26日 |
メーカー | TRUMPLE |
ジャンル | 恋愛・SF |
テーマ | タイムリープ |
雰囲気 | シリアス寄り |
エロさ | かなりエロい |
今は無きTRUMPLEから。略称『われめて』
略称がド直球で卑猥なので大丈夫か?と思ったけど意外と浸透していた。
アニメ化して一時期パッケージ版が品薄になり高額化してた。
今はダウンロード販売が主流になり、値段も相応に落ち着いている。
交通事故にあうヒロインを救うためタイムリープする話。
10年以上前の作品だが、今見ても本当に美しすぎる絵が特徴。
落ち着いた制服も作風とマッチしている。
口パク、目パクがあるので、立ち絵をみているだけでも楽しめる。
【佐々木 佳織(ささき かおり) CV:有栖川みや美】
幼馴染。天文部メンバー
【支倉 愛理(はせくら あいり) CV:かわしまりの】
天文部会長。頭がいい。冒頭のもろパンキックが印象的。
【古川 ゆい(ふるかわ ゆい) CV:青山ゆかり】
穏やかな性格な謎の少女。
【華宮 凪沙(はなみや なぎさ) CV:民安ともえ】
先輩。頭がよくて毒舌。背は小さいが胸がでかい。
エロは絵が素晴らしいので言うことないです。
枯れるまで抜けるので、抜き過ぎに注意。
卑語はほとんどなし。
本作は股を開くシチュエーションが多いので、太もも好きには是非オススメ。
少し題材が難しすぎた印象。
残念ながら、ループものの醍醐味である、過去の改変感がいまいちない。
ループで変わり映えない展開を何周も見せられるのは流石に辛い。
過去を変えて誰かを救うというのは、同じような時期にシュタインズゲートという大作があるのでどうしても見劣りしてしまう。
それでも、難しい題材にチャレンジしたのは高評価したい。
シナリオの粗が目立つところはあるが、絵による雰囲気補正が抜群高く、単純な萌えゲではないので読み応えはある。
絵や塗りに関しては、本当に美しく素晴らしいので、物語やエロを盛り上げてくれる。
本作でもう少しシナリオを煮詰めて完成度を上げて、イチャイチャはファンディスクで分作でもよかったかも。
少し尖ったシナリオをプレイしたい人には是非オススメ。
時計仕掛けのレイライン
発売日 | 1作目:2012年7月27日 2作目:2013年1月25日 3作目:2015年1月30日 |
メーカー | UNiSONSHIFT:Blossom |
ジャンル | 学園ファンタジー |
テーマ | 魔術 |
雰囲気 | 1作目:コメディ寄り 2作目:ミステリー 3作目:ミステリー |
エロさ | エロくない |
「時計仕掛けのレイライン」は以下の丸数字の順で全3部作の構成となっている。
ユニゾンシフトらしい、柔らかい絵柄が特徴。
遺品(ミスト)が引き起こす不思議なトラブルを解決していく話。
主人公が入学した学園は、表向きは普通な学園として運営されているが、
実は、魔術道具である遺品(ミスト)を管理している学園であった。
遺品の存在は一部の生徒しか知らず、遺品関連は『特殊事案調査分室』が担当しており、
主人公は調査分室の一員として、遺品のトラブルを解決していく。
ストーリーの基本的な流れは、「封印していた遺品がトラブルを起こし、調査分室メンバーが推理・解決する」という流れ。
選択肢は多めだけど、推理っぽく考える選択肢が多くあり、選ぶのが楽しい。
選択ミスによるペナルティは無く、最後に評価されるくらいなので気楽に進めよう。
カチっとしたキービジュアルの印象とは反対に、意外にもコメディ色が強い作品。
【鹿ヶ谷 憂緒(ししがたに うしお) CV:森谷実園】
調査分室メンバー。頭が良いが愛想が無い。
【壬生 鍔姫(みぶ つばき) CV:かわしまりの】
風紀委員メンバー。真面目。
【風呂屋町 眠子(ふろやまち ねこ) CV:萌花ちょこ】
夜の生徒。妄想が激しい子。
【烏丸 小太郎(からすま こたろう) CV:門倉宗一】
調査分室メンバー。主人公と同級生。
【村雲 静春(むらくも しずか) CV:古河徹人】
風紀委員メンバー。
本記事で紹介しておきながら申し訳ないが、抜けないんだ。このゲーム。
エロは期待できないのでよろしく。
世界観や設定を理解するには少し時間がかかるが、話は難しくはない。
逆に世界観が理解できて飲み込むことができれば、非常に面白い作品となる。
エピソード毎に話の区切りがあるので、1話完結の良く出来たアニメを観ている感覚に近い。
どのキャラクタも魅力的でキャラがしっかりと立っている。
また、コメディはしつこくなく、それでいて思わず笑わせられるほどセンスが高い。
特に憂緒ちゃんの個別ルートは何度も見たくなる面白さ。
ダラダラと長かったり、中だるみしないのも素晴らしい。
個別ルートは短めだが、短いながらも各キャラの魅力が存分に出ていて非常に良い。
ただ、恋愛ものとしては、1作目なのであまり濃くはない。
キャラ通しの兼ね合いやコメディを楽しみたい人にはオススメ。
本作は3部作が1パッケージになったSwitch版も発売されているので、エロいらないよって人は安価なSwitch版がオススメ。
>>『時計仕掛けのレイライン -黄昏時の境界線-』作品ページ(FANZA)
2作品目の『残影の夜が明ける時』は1作目と雰囲気が変わり、不気味でミステリー色が一気に強くなった。
1作目のコメディ調はほとんどなくなり、ストーリーの核心が明らかになってくる。
ストーリーが面白過ぎて、ずっと展開を追いかけていきたくなる、そんな2作品目である。
中弛みも一切なく、いつまでも面白い展開が続くのも素晴らしい。
キャラクタも増え、一層盛り上がりを見せる2作品目。
衝撃の展開が多く、パズルピースの様にカチカチとハマってのは爽快感が感じられる。
謎解きモノが好きな人は、是非推理して進めてほしい。
エロシーン無くても全然満足する出来なので、シナリオ好きには是非オススメ。
というか、話の流れ的にエロが入る余裕が無い・・・
>>『時計仕掛けのレイライン -残影の夜が明ける時-』作品ページ(FANZA)
完結編。
2作目の流れを汲んで、今までの謎が解き明かされる。
最後まで文句の無いシナリオで、ストーリーが綺麗にまとまっていく様子は美しい。
>>『時計仕掛けのレイライン 3本パック』作品ページ(FANZA)
(3本パックは高いので、FANZAのセール時に買うのがオススメ)
【終わりに タイプ別おすすめ】
以上、11作品の紹介でした。
どの作品も良いシナリオなので、気になった作品をプレイしてほしいが、
傾向をまとめると、以下のとおり。
シナリオが群を抜いて面白い
- 穢翼のユースティア
- シンソウノイズ 〜受信探偵の事件簿〜
- 白昼夢の夢写真
萌えも大事にしたいなら
- ましろ色シンフォニー
- 遥かに仰ぎ、麗しの
- Princess Frontier
- 千の刃濤、桃花染の皇姫
とにかく絵がきれいなのがいい
- スワローテイル -あの日、青を超えて-
- ゴールデンアワー
- 失われた未来を求めて
エロくなくても面白ければ
- 時計仕掛けのレイライン
身も蓋もない言い方になるけど、コンシュマー移植されているゲームは流石に面白い。
良いシナリオゲーをプレイしたい人は、コンシュマー移植されているかもチェックしたほうがよい。
良さそうなゲームがあれば、また追記します。